乳飲み子を育てる母親は、自分のことは二の次にして、ただただ赤子のことを思って毎日を過ごしています。

自分のためだけではなく、世の中のすべての安穏(安らぎ)を祈り、悟り、行うのが「南無妙法蓮華経」のお題目。

赤子のために一生懸命になれる母親の姿と重なるものがあります。

 

赤ん坊が母親の深い愛情(慈愛)を理解するのは、成長したずっと後のこと。

大きく成長して、はじめて分かることなのです。

成長した後も、私たちには生活や暮らしていくなかで見逃してしまっている大切なこと(物事や心情・愛情)がたくさんあるのではないでしょうか。

 

この『諫暁八幡鈔』には、法華経守護を誓約する八幡大菩薩をまつる鎌倉鶴岡八幡宮が、炎上した原因が説かれています。

それは氏子であった北条氏が、法華経の行者を迫害した故に八幡大菩薩が自ら社殿を焼き、天上へ上ったというのです。

そこで日蓮大聖人さまは、改めて八幡大菩薩に対して法華経の行者を守護すべきであるといさめ(お礼・お詫び=報恩感謝(知恩報恩))られました。

 

このご遺文の一節は、仏子(私達)として大事なことであり、この事(慈愛・慈悲・知恩報恩)は忘れてはならないことなのです。

 

 

平成28年10月1日