「功徳」とは、善い結果をめざす精進努力のことです。
精進・努力したのに、いろいろな失敗を積み重ねてしまうこともあるでしょう。
無駄だったと思うこともあるかもしれません。
ですが「失敗は成功のもと」ともいわれるように、自身の精進・努力は必ず報われるものです。
「妙」は、細やかで美しく、優れている様子を表します。
さらには自然や人、文物・文化を見て、その心に触れることを意味しており、
このような経験によって、総ての本質を正しく知ることができるようになります。
花が種や実となるように、「妙」の文字には、凡人(衆生=全ての人々)が仏となる不思議な力があると、
日蓮大聖人さまは信仰の世界を示されました。
そして、「妙」とは一切(全て)の功徳を合わせたものだと結ばれています。
目先の結果(成功したとか失敗したとかいった思い)ばかりに囚われず、
自分自身の行動に自信と誇りを持つことが大事です。
今年一年の総てのこと(感謝と反省=お礼とお詫び)を「妙」の一字に集約し、
新しい年をより良く過ごす事ができるように、
また安穏(平和)な社会(世界)が実現するように、
さらには私たちの家族の生活が良くなるように、
言動(言葉と行い)を大事にするように。
この祈り(祈願)が目的を成就することになるのです。
平成27年12月1日