今月に入り、ますます急速な拡大をみせる変異株による新型コロナウィルス。
先月末から3回目の緊急事態宣言による自粛期間に入り、不要不急の外出自粛、自宅から外出を控えるようになりました。
そのようなコロナ禍自粛から自宅で簡単に、しかも豪華に美味しく作れるレシピが
テレビやネット(SNS等)などで多く紹介されています。
しかし、いくら創意工夫されたレシピでも実際自ら作ってみないと、その美味しさは味わえません。
大切なのは自分で試して、実際に作ってみることです。
何事においても「万事見て、学んで、やってみる」これが、自分自身に身につく極意です。
まして、人生に味を醸しだす信仰においては、決して忘れてはならない心得ではないでしょうか。
法華経『如来寿量品第十六』の一節に「汝取って服すべし」という教えが解かれています。
自らが手を伸ばして、そして自分の口に入れることで、本当の味をかみ締められるということなのです。
それがたとえ苦くても、辛くても、甘くても、どこまでも食らいつくことで真味が分かるのです。
そしてその覚悟が最重要だと説いているのです。
これは、人生においてもいえることなのです。
たとえ辛くても、何度怒られても、悲しくても、おかしくても、怒り狂ときでも、どこまでも絶え偲んでガマンする、
そしてそこから自らを奮いたたせ、思い(想い)、考え、行動する、
だからこそ人は成長し、大きくなっていくのです。
途中で自分自身に負けてしまうと、何をやってもうまくいかず、
うまくいかない原因をすぐ他人のせいにしてしまう、他人を犯罪者扱いにしてしまい、自分を擁護してしまいがちになります。
これは自分自身に嘘をついているここと同じことなのです。
どうか、自分に正直に、与えられた課題をクリアして成長していこうではありませんか。
「他人の解説を聞いて分かった気になるな。自分で試しなさい」これがこのお言葉の根底にあるのです。
まずはレッツ・トライです。
令和3年5月1日 法修山一心寺