道でつまずいて転んだ時。
「痛い!」と。思わずでこぼこした道を恨んでしまいます。
しかし立ち上がる時、
その道に「どっこいしょ」と手をついて立ち上がっていませんか。
そして「よく見てもっと気を付けて歩いていこう」と、そう自分に言い聞かせてはいないでしょうか。
私たちは、道に傷つけられながらでも、道に教えられているのだと思いませんか。
また、その通りだときずかれる方もおられるでしょう。
生き方においても同様です。「1回の成功は99回の失敗の産物」というような言葉があります。
誰でも失敗をしたくない、避けたいと思うのは当たり前のことです。
しかし、失敗した事から多くの事柄を学び、人は成長していくものです。
このお言葉は、日蓮大聖人さまが檀越である大田乗明入道の病気見舞としてしたためられたお手紙の一節です。
病気になることは嘆きでもあるが悦びでもあると述べられています。
悦びとは、病気に罹る原因を探った時、今までの自分自身のありようを振り返る大きなチャンスであると考えます。
また、まだ病気には至っていないが、どこか体の調子が悪いと思われれば、病院に行き医者に診てもらうことが大切です。
診断の結果、何事もなければ良いのですが、何かあっても早期発見・早期治療にて大事には至らず、まだまだ健康でいられます。
何か事があるということは、何かに気を付けなさいとの暗示(仏さま・ご先祖さまのお示し)ではないでしょうか。
ここ最近では、咳が止まらなかったり、急な発熱や身体の痛み、怪我や事故などいろいろとありますが、
もしこのような事があったり思い当たるようなことがありましたら、今一度自分自身の健康を考えてみてはいかがでしょうか。
大難は小難、小難は無難、無難は消滅になると思います。
令和元年6月1日 法修山一心寺