「もっと早く知っていれば」、「もっと早く出会っていれば」
と、後悔の言葉を口にしたことは多々ありませんか。
でも、ちょっと振り返ってみてください。
それぞれの生活する時の流れの中で、まだ知らなくても、まだ出会ってなくとも、大事な時大切な時は、
その時その時で精一杯の事をやり遂げて、その場を過ごしていたのではないでしょうか。
しかし、その場においてこそ、今だからこその出会いがあり、知ることができた、つまりその場というのが巡ってきたといえるのです。
また、言い換えれば、出会うべき時に出会うべきことに出会い、知るべき時に教えられて知らされているのです。
これは、そんな人生の見方もあるということを知っていただければと思うのです。
日蓮大聖人さまの教えの特質の一つに「教えとの出会いの時」という捉え方があります。
8万4千ほどもあるお釈迦さまの教えといえども、いつでも通用するものではありません。
お釈迦さまが亡くなって、約2千年経過してから、現代において通用する教えもあるのです。
その事を、日蓮大聖人さまは教えられています。
そしてそれが『法華経』南無妙法蓮華経の『お題目』という教えなのです。
その教え(叡智)を授けてくださったお釈迦さまの大慈大悲の心(思い)に感謝し、
素敵な出会い、素晴らしい教え(智慧)にさらに出会っていきたいものであり、
またその事に出会うことができる運勢を持たなければならないのです。