「鏡よ鏡、この世で誰が一番美しい?」

(鏡)「はい、それは女王さまです」

しかし、ある日鏡は答えました。

(鏡)「それは白雪姫です」

激怒した女王は白雪姫を殺そうとしました。

これは有名な童話『白雪姫』のお話です。

 

日頃、鏡にうつった自分の姿を見ていますが、見方を変えれば鏡もあなたを見ているとも言えます。

私たちは、髪や服装を整えるのに普段何気なく鏡を見ていますが、それは往々おうおうにして今の自分の外側(外見)しか見ていないのではないでしょうか。

しかし、鏡の方は今までのあなたの内側(心の中)も見通しているのかもしれません。

 

日蓮大聖人は、佐渡へ流罪るざい(歴史的には島流しの刑)された時、

自身にひたすら釈尊のお心にかなうべく布教してきたのになぜこのような迫害はくがいうのかと自問自答じもんじとうされました。

この時、法華経という鏡に姿が照らしだされたのです。

すると、過去に法華経をそしった罪が映し出されてきました。今の苦難くなんはその懺悔滅罪ざんげめつざいつながることと確信されたのでした。

 

鏡を見ていると、その日の気持ちによって見え方が変わって見えてきます。

それと同じように、普段から善い行いをしていれば明るく見え、

悪いと思いつつ行動(悪口や妬み、暴力、悪智慧等)していれば暗くどんよりとした姿をうつしだすものです。

 

鏡は、かんがみる(対象物に現在の検討事項等を照らし映し、双方をじっくり見て考える)に通じているのですから。