盂蘭盆の起源は、釈尊の十大弟子の一人・目連尊者が餓鬼道に堕ちたお母さんを救おうとした故事に由来します。
この一節は、目連尊者が小乗 [注1] の教えを捨てて、法華経を信じた功徳によって自身が成仏し、そして同時に両親をはじめご先祖さまや子孫も成仏できることが説かれています。
(注1:小乗仏教=上座部仏教は、自分自身が救済されることを目的に修行していること。また大乗仏教とは、出家者だけではなく、他者をも救済することを願って修行していること)
私たちのいのちは、お父さん・お母さんという両親から贈られてきたものです。
そして、その両親にも2人の親がいます。
それが10代まで遡ると、その前には1024人の親がいるのです。
しかし、その中の1人でも別な人と入れ替わっていたなら、ここに(この世に)私たちは生まれてくることはなかったでしょう。
そんな不思議なご縁をいただいて生まれ出てきたのが、この私たちのいのちなのです。
法華経(私たちが幸せになるための教え=法)・お題目(自然界の力)の力で私たちのいのちが輝く。
そして私が輝く時、両親が輝く。
また私が輝く時、ご先祖さまも輝く。
その時、すべてのいのちが輝くのです。
お盆は、そのいのちのリレーに気づく大切な日であり行事なのです。